CIRCOLO1901（チルコロ）は、南イタリア・バーリに本社を構えるテキスタイルカンパニーS.G.L.社が展開するジャージー素材に特化したブランドです。2009A/Wにテキスタイルカンパニーならではの高品質な素材使いと斬新な表現で新しい切り口のジャージージャケットを発表し、今ではチルコロを代表するアイテムになっています。テーラーメイドのスタイルにプリントやダイイングテクニックを駆使して様々な異なる表情を与えたジャージージャケットは、最も厳しい消費者でもあるファッション業界の人々から高い評価を得ています。ピッティを訪れるバイヤーの着用率が高いことからも分かるように、日本だけでなく世界中で大ヒットしています。

ご紹介するのは、春夏コレクションから登場した「CN2177（GILET PIQUET）」になります。ジャージー素材のジレ（ベスト）というとカジュアルなものをイメージされる方が多いと思いますが、チルコロが作るジレは前裾の形状が逆三角形で、腰ポケットやバックベルトが備わったクラシックデザインになっています。このためジャージー素材でありながらカジュアルな印象になりすぎず、大人らしさを損なわないスタイリングが可能です。生地の段階で洗いが施されており、大人らしさの中にリラックス感が溶け込んだ仕上がりになっているところがミソ。ドレスとカジュアルのバランスが絶妙なので幅広いコーディネートに活用して頂けます。チルコロのジャケットと相性がいいことは言わずもがなですが、単品アイテムとしてシャツやカットソーの上にさっと羽織っても絵になります。ジャージー素材のジレはあまり出回っていないので差別化を図る意味でも効果的だと思います。

ジャージー素材は伸縮性に優れている反面、縫製が難しく、キレイなシルエットを作るには高度な技術が要求されます。ジャージー素材のスペシャリストであるチルコロは、これを簡単にやってのけています。素材の伸縮性を計算に入れたコンパクトな肩まわりや、もたつきのない胸まわり、前方に立体的な袖ぐり（＝アームホール）、やや短めの着丈など、全体のバランスが完璧に計算されているため、着用した際に身体に沿うようにフィットして“ほんのり色気のある美しい細身シルエット”が生まれます。テーラードの技法を取り入れたサイバラの切り替えによって身頃に立体感を与えて流れるようなウエストシェイプを実現しているあたりは流石です。

テキスタイルカンパニー、つまり自社で生地を開発・生産しているチルコロのジャージー素材なので言うまでもなくトップクオリティです。このジレには、厳選されたコットン素材から紡がれた細番手糸を鹿の子編みにした後、洗い（ウォッシュ）を施すことでナチュラルな風合い、独特なやわらかさ、肌に馴染むタッチに仕上げた鹿の子ジャージーが使用されています。春夏らしいさらっとした爽やかな肌触りで、通気性がよく、表面に小さな凸凹があって汗をかいてもベトつかないので、春はもちろん梅雨明けまで快適に着用できます。縦、横、斜め、全方向にストレッチするので、とにかく着ていてラクチンです。いちど着ると病み付きになること請け合いです。絶妙な分量でポリウレタンが混紡されていることがポイント。これによって生地に弾力回復性（キックバック性）が加わり、型崩れしにくくなっています。安価なジャージーアイテムはワンシーズンで伸びてだらしなくなってしまいますが、チルコロの品ならその心配はありません。

後身頃と裏地には「ストライプ柄のコットンストレッチポプリン」が使用されています。前身頃と同じようにストレッチするので生地が突っ張ることはありません。前身頃だけジャージー素材では意味がありませんからね。ちょっとしたことですが、本当によく考えられていると思います。

色は「SIENA（シエナ）」です。テラコッタを濃くしたような赤みを帯びたブラウンになります。ベージュ系のパンツを合わせるとすごくお洒落だと思います。後身頃の色は、ホワイト、ネイビーブルー、ライトブラウン（キャラメルブラウン）です。

サイズは「50」になります。
肩幅36.5、胸幅52、前丈67、後丈61.5
普段イタリアサイズ48～50、日本サイズL～XLを着用している方にお勧めします。

モデル／CN2177（GILET PIQUET）
前身頃素材／コットン96%・ポリウレタン4%
後身頃素材／コットン95%・ポリウレタン5%
色／SIENA（シエナ）
サイズ／50
付属品／ブランドタグ
（税抜）

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