骨董品として貴重なCarl Zeissの双眼鏡、Telexem 6X24です。1912年製。普通に使えます。Carl Zeissは1910年に双眼鏡の販売を始め、Telexem6X21が、翌1911年にはTelexem6X24が販売されます。出品は製造番号から1912年製で、Zwissの双眼鏡の黎明期の品です。（6X24とは、倍率6倍、 対物レンズ径24mmを示します。）以来110年間使われて来た出品ですが、これだけ使用感を出すには、家庭で時々使うくらいでは無理で、職業柄双眼鏡を多用する人たちが慈しんで来たのだろうと思います。外観は骨董品ですが、器械としては然るべく手入れされてきたと思われ、動くところはスムースに動き、レンズも骨董品としては綺麗で、今でもちゃんと双眼鏡として使えます。出品の状態 外観：黒塗料があちこち剥げ、あちこち金属が見えていて、骨董品の趣。ただし、アタリ、目立つキズ、サビ等はありません。 なお、接眼レンズのベークライトのカバーは割れて、修復された跡があります （写真8,9） 。しっかり固まっていて、使用に問題ありません。 ・ピントリング：正常に動きます。 ・視度調整リング：正常に動きます。 ・レンズ内：クリヤーで、カビ、ワレ無し。一か所小さなゴミがありますが、端の方なので、見る時そんなに気になりません。現代の双眼鏡と比べると視界のクリヤーさ等に差がありますが、出品は110年前の品で、コーティングもされていないので、差があって当然でしょう。でも、110年前の骨董品が、今でも問題なく普通の双眼鏡として使えること自体が凄いと思います。塗装ハゲの真鍮が光る双眼鏡を、これも年季の入ったストラップで首に掛け、 （私がしていた様に） バードウォッチング等に是非どうぞ。付属品：革製ストラップ