1837年から1848年までの間、ハプスブルク家の領地だったハンガリー王国で発行された20クロイツァー銀貨です。発行時のハプスブルク家当主はオーストリア皇帝フェルディナント1世(ハンガリー国王フェルディナント5世)で、 善良帝と称された人物でしたが、ヨーロッパ各地を巻き込んだ1848年革命に伴い退位したため、 この銀貨の発行も1848年までとなりました。当時のハプスブルク家の主な所領はオーストリア帝国とハンガリー王国であり、 それぞれ異なる20クロイツァー銀貨を発行していました。 どちらも表面はフェルディナント1世の肖像でしたが、 オーストリア帝国のものは裏面がハプスブルク家の双頭の鷲の紋章で、ハンガリー王国のものは裏面が聖母子像でした。 こちらの銀貨はハンガリーの聖母子像の20クロイツァー銀貨となっております。 表面にはフェルディナント1世の胸像、裏面にはベルンの聖母子像が描かれています。NGC社の鑑定でも鑑定枚数の少ない希少な銀貨をコレクションにいかがでしょうか。