右用片刃の包丁です。
刃長約135㎜（呼び寸では5寸）です。
剃刀や小刀を打った際にできた和鉄や玉鋼、錨鎖（錬鉄）等の切れ端を卸鉄にして纏めたのち、折り返し鍛錬をしたものを地金に、日立金属安来鋼の白紙1号を接合しました。
裏面全体に鋼を接合しています。裏は焼き入れのままの黒裏です。

全長 約280mm刃長 約135mm刃幅 約44mm
棟厚 約3.5～2.8㎜（元～先）
重量 約124グラム
焼入れ 水冷、約4度。約180度の油で焼き戻し。


この包丁は右用の片刃です。主に右利きの方の使用に向いています。
表に鏨で「土州 天水作」と切っています。裏に白1の刻印を打っています。

市販の舟行包丁用の柄を挿げています。柄の先端はJBウェルドというエポキシ接着剤で埋めています。

一応研いでいますが、使用前の調整は御自分でお願いします。アゴのところは2～3㎜は砥石が当たっていません。

仕上げ砥石で丁寧に研ぐと古い鉄の鍛え肌が出て面白いと思います。
研いで遊んだりにいかがでしょうか。

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