【1】概要・１９７０年代に制作されたと推定される、RFT社の ミッドセンチュリー Space Age design 球形スピーカーシステム、Kompaktbox B 7121の完全オリジナル、整備済品、ペアです。・内蔵ユニットは13㎝口径ダブルコーンフルレンジ、L2322です。・L2322は銘品L2301に端を発する傑作フルレンジの系譜の最終バージョンです。・そのため、定格入力が大きく、仕様も向上しています。・RFTオリジナルのSpace Age designエンクロージャーはかなり大きく直径265mmあります。・同形のスピーカーはGrundig, Telefunkenからも発売されていましたが、RFTのものは一回り大きなサイズでこのユニットに対して十分な内容積を持っています。・このため、深みのある低音がよく出てきます。・エンクロージャー素材は樹脂と思われます。・嫌な響きが出ない良い素材と思います。・主観ですが、10畳以下の中小規模の部屋ではメインとして使用できる音質、音量を得ることができると思います。
【2】ユニット・型式：RFT/VEB L2322・口径：130㎜・コーン：軽量ダブルコーン・インピーダンス：4オーム・定格入力：10VA・【3】エンクロージャー＆スタンド・型式：球形、密閉型・サイズ：球形部分の直径＝最大265mm、奥行き＝バッフル面から反対曲面までの長さ＝225mm・入力ケーブル：ユニット直付けで約1.5mのオリジナルケーブルが付属します。末端は直接銅線を出しています。・中継端子を同梱いたしますので、任意のスピーカーケーブルで簡単に延長可能です。・またオリジナルのDINケーブル（50cm)も同梱します。・【4】音・以下は主観ですのでご承知おきください。・ユニットはビンテージとしてはタフですので、アンプとして300Wのハイパワー無帰還アンプと、小出力として300Bシングル無帰還アンプを使用しました。・いずれでも8畳のリスニングルームで歪のない十分な音量が得られました。・まずは、ユニット面を役30度上に向け、ビバルディ、モーツアルトの広いホールでの弦主体のクラシックCDを聴きました。・音の放射パターンはほぼ360度ですので音が後面にも広がり、広がりをうまく表現しています。・低音、高音とも必要十分です。・これは素晴らしい！この種のソースには抜群の実力を発揮します。・次に、ユニット面をリスニング位置に直接向け、Sonny Stittのワンホーンコンボジャズを試聴しました。・アルトサックスが前面に現れ、その後ろでリズムセクションが軽快にバックアップします。・直接音だけでなくステージ大きさもうまく表現されます。・総じてアコースティック系の音楽ソース全般に相性が良いと感じました。・L2322の実力に改めて感心させられました。・このユニットは名器ですね（＾＾）。
【5】測定結果(1)測定データ：・画像10に示します。・ビンテージユニット、システムは不良の確率が高いので、厳密な測定での特性データを確認しておくと安心です。
(2)測定環境・測定用マイク：スタジオ仕様の高性能測定用コンデンサマイク・スピーカー～マイク位置：50cm ・左右個別に同じスィープ信号で測定・スィープ：20～20000Hz
(3)特性の感想・できるだけ客観的に解説したいと思いますが、一部主観が入ります。・ご容赦ください。・左右の特性、能率はよく揃っています。・60～16000Hzを再生可能と読めます。・当時のビンテージシステムとしてはかなりの広帯域で素晴らしいと思います。・また能率の良いビンテージですので、小出力の真空管アンププでも元気に生き生きと鳴る特性と思います。
【6】輸送・輸送は140サイズの予定です。・送料は着払いでお願いします。
【7】そのほか・到着後1週間以内に動作確認をお願いします。
----------------------------------------------------・下記URLはビンテージスピーカーシステムの記録を解説したブログです。http://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_347256.html