江戸中期◆古銅獅子耳波文花入 肥後古流古田（萱野）家伝来

商品説明 江戸中期の古銅獅子耳波文花入です。

広く設けた口部からゆるやかにくびれ、胴にふっくらと張りを持たせています。古色が香る銅製の総体に、二条の枠線を設けており、その中に緻密な波模様が彫られています。口部の下には咆哮をあげる獅子を象った双耳がつけられており、総体の均衡を保っています。

深みのある茶褐色の肌と、精緻な模様が織り成す美しい調和が気品となってあらわれた逸品です。


◆肥後古流古田(萱野)家
肥後古流とは、熊本藩で伝承された茶道の流派の一つ。古市・小堀・萱野の三家で伝承した。古田織部の弟・古田重府は、織部改易の折に豊前小倉の萱野伝左衛門に身を寄せ、萱野家の初代萱野正的は伝左衛門の姉の婿であり、「茶事に因縁ある」と記されていることから重府の子と見られている。萱野正的は古市家1世宗庵に師事して茶道役となり、茶道頭として200石を受けている。7世正房が維新の後に姓を古田に復した。

・時代箱が付属します。
・高さ２７ｃｍ、幅１２ｃｍ（最大幅。若干の誤差はご了承下さい）
・水漏れはいたしません。